変奏曲について考えていたこと
変奏曲が1楽章に使われている曲はベートーヴェンより後の作曲家ではめっきり少なくなっているように思った。
ハイドンはエルディーティ6番、モーツァルトはピアノソナタ「トルコ行進曲」などがあるように思う。
簡単に調べてみると確かにベートーヴェンより後の作曲家では大きな曲の中ではほとんどなさそうだ。
RVWの8番というなかなか面白い曲があるが、これも古典回帰を意識したものだろうか(妄想)
変奏曲形式の歴史について調べてみると野平一郎の面白い記事が出てきた。
ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンまで言及しているがとても勉強になる。
(本件とは関係ないが、Pソナタ30番とゴルドベルクとの共通点について言及しているのは最近感じていたのでとても面白い)
https://www.jpta.jp/report/93/04.pdf
結局適当にしか調べていないので実態は違うの可能性もあるが、ベートーヴェン以降は変奏曲を1楽章に据えるのはバランスとして難しいと判断されたのかもしれない。
↑のウィキペディアに書いてあるようにフィナーレに持ってくるパターンは比較的多いように思う。ベートーヴェンの英雄やブラームス4番などパッサカリアとして印象的に使われるパターンまである。